2022年制作/112分/米
こういうのでいいんだよこういうので。
みたいな映画を見る元気はあるのですが(内容が重かったりGGバリバリのマーベルとかのアクション映画などを見る元気は無い)
なかなかないよなあ最近。
と思ってたらちょうど封切りだったので行ってみました。
クリスマスイブ、国内有数っぽいお金持ちのライトストーン家も
母、兼当主(やり手の実業家)
長女(欲深い凡才)
長女の息子(クソバカTickToker。たまにえらい)
長女の彼氏(頭が足りない三流俳優)
長男(天然)
別居中の長男妻(まとも)
長男の娘(利発)
と素敵な家族が勢揃い。ギスギスしながらも例年通りのクリスマスになるはずが、おうちの隠し財産を狙って武装集団が屋敷を占拠。
そこに居合わせてしまったのはもう仕事が嫌になってしまい、今年で1100年続けた仕事を辞めようと決心していたサンタクロース。
銃声を聞いて現場の屋敷から逃げようとするも失敗し、なんやかんやで屋根の上で待機していたトナカイがソリごとバックれたので屋敷から逃げられない。
どうする、どうなる。
みたいな映画。
最近忘れっぽいので思ったことを書き留めておきたい。
ネタバレもある。
■冒頭からアンジャッシュ。
サンタクロース(本物)とサンタクロース(そのへんのバイトのおっさん)で行われるアンジャッシュなやり取りがよい。
と同時に永遠に喪われたアンジャッシュに思いを馳せる。切ない。
大島、元気かな......。
■おいちかったのー。
プレゼントを届けてくれるサンタクロースへのお礼として牛乳とビスケットを置いておくのが礼儀みたいな風習がたしかあるのですが、既製品ばっかり置かれてる中、長男娘の用意したのは手作りのアイシングクッキー。
よその家のは一口しかかじらなかったのに娘のクッキーは皿にあった分全部ポケットに突っ込むのがいじきたなかわいいぜサンタクロース。
■敵かわいい
強盗団は屋敷の使用人として長期間潜入していたのですが、コードネームがキャンディケインとかジンジャーブレッドとかクリスマスに関するワードでかわいい。ほかのコードネームは馴染みがないので忘れました。
全然関係ないけどジンジャークッキーマンかジンジャーマンクッキーかよくわからなくなるます。
■ブラックラグーン読みたい。
唐突にブラックラグーンを読み返したくなる効能がある。
■痛い
人に勧められるかと聞かれたら勧められない映画である。わりと見てて痛い。
ブラックラグーンの手前のシーンが個人的にはいちばん痛い。
ホームアローンも見たくなる。
あの粘度のあれは原料何なんだ。
■強さには裏付けされた理由がある。
サンタクロースが強盗たちをなんやかんや倒していくのであるが
このサンタ、サンタクロースにしてはガタイがよい
暴力に抵抗がない
オーナメントの金具で針を作り、ロウソクの炎で針を炙り傷口を縫う、縫合処置中痛みで声をもらしてしまうことがないようにビスケットを咥えながら縫う(処置後ラッピングの紙を傷口にあててリボンで固定するさまとてもよかった。ちょうちょ結びが上手いのもよかった)という機転が利く
何なんだこのサンタ。
というところでサンタはサンタする前は北欧で海賊かなんかやってたらしいことが発覚する。
海賊かなんかの頃の獲物は槌だったっぽいのであるが、お屋敷の納屋で昔の獲物に似たハンマーを見つけてから快進撃が始まる......!みたいな感じ。
北欧の海賊かなんかのおじいちゃんだったから強盗が持ってる最新の銃の安全装置が外せなくて最後まで多分はずせなくてのひたすら肉弾戦だったのぽんこつかわいくてよい。
納屋にあったウィーンって機械で敵をウィーンしてて、無意識に「脱穀機......」って思っていたのであるが、よく考えるとお金持ちの家に脱穀機があるわけが無いのであのウィーンなんなんだろう。
除雪機ですかね。
ちなみに私は脱穀機を見たことがないので頭の中で仕組みどころか全貌とかどっからどうなるとか相当ほんわかぱっぱしています。なぜ出てきた脱穀機。
■女当主がわりとよい
よい。
■敵ながらあっぱれの敵であれよ。
敵のリーダーが序盤でクリスマスソングの定番、きよしこの夜を替え歌しながら現れるんですが、サイレントナイトをバイオレントナイトに替えるまではいいんですが、その後も替え歌を続けむりくり合わない文字数をいせこませることを恥と思わないでドヤれるのが小学生低学年レベルというか、自分のコードネームをスクルージにする所のセンスのなさがケーキの切れない非行少年感があってちょっと悲しくなる。
まあやや杜撰な組織なのでサンタが勝てた訳ですが。
せめて最初に普通の使用人達を始末する時は消音器......使おうず......。
味方の損失をできるだけ抑える方法で行こうず......。
なんか今まで見た敵キャラの中でも有数に悲しい......
私のジョン・レイグザモはもっとええかんじの悪役できるやろ。
悪事って結局コスパ悪いよな......っていう反面教師系で啓蒙してる(してない)
廃屋から二人で逃げるシーンよかった。引火したのハイオクだったらすごいいいのにそうではない。そうはならなかったんだよロック。
■もふもふもふもふもふもふもふもふふへへへへへ
わやわやバックれたトナカイ達が実はサンタの家に帰って、サンタの本当の獲物となんやかんやの途中で消失してしまった魔法のプレゼント袋(予備)を持って帰ってきたのであるが、全部コトが終わったあとに帰ってきたので「ちょっおま」案件なのであるがサンタしゃんメロメロでトナカイを撫で回すさまがすごい良かった
いちばんいいシーンでした。
逆に最も「えええ」は長男嫁ガッツあってサブマシンガン扱えるのにそのぼんくら長男とより戻すのまじかよ。ですかな。
■おしい
B級映画扱いらしいがB級よりよくできてるけどそれゆえに粗っていうか粗までいかないなんか「んんー」がもうちょっとどうにかなるんじゃないかなでもどうしたらいいんだろう話を作るって大変だなーエンタメの人達はえらい。
続編が決定したらしい。
サンタは安全装置の外し方を習得してて欲しい。
あとサンタオリジンみたいなシーンありそう。
タイトルはバイオレント・ナイト2~フィンランド・サガ~とかでいいのでは?
フィンランド・サガって帰り道に思いついたのでここだけ書きたいので日記を書きました。
この日記で筆者のいちばん言いたい事はフィンランド・サガの映画とのマッチ具合です。
わたしはケーキを切るのが下手くそなあほんだらですが世の中には分割器という便利なものがあるのは知っているので困ったらAmazonでポチりたいと思います。
本当は意味もなく今すぐ欲しいです分割器。
満足したので寝る。
後ろの席の人が感動系のシーンで泣いていました。
心きれいだなってエモかったです。